メニュー

そのほかの病気

個別の項目で説明した以外にも、関節リウマチに似た病気は多岐にわたります。

簡単にご紹介します。

1. その他の全身性自己免疫疾患(膠原病)

全身性エリテマトーデス(SLE)やシェーグレン病(SjS)、混合性結合組織病(MCTD)、ANCA関連血管炎などの膠原病は、全身の臓器や組織に炎症を引き起こす病気です。様々な臓器の症状と共に、関節リウマチと同じような関節炎を起こすことがあります。

全身症状の有無:これらの膠原病は、関節炎に加えて、皮膚の発疹、腎臓の障害、ドライアイやドライマウスといった関節以外の症状を伴うことで関節リウマチと区別されます。

自己抗体の種類:関節リウマチの診断に特異的なリウマチ因子や抗CCP抗体とは別に、これらの膠原病では「抗核抗体」や、その他の病気に特徴的な抗体が検出されることが多く、診断の鍵となります。

関節破壊の程度:たとえ関節の痛みが左右対称的にでても、これらの病気による関節炎が関節リウマチのような骨の破壊につながることはまれです。

・炎症性筋疾患(多発性筋炎/皮膚筋炎):これらの病気は、肩や股関節に回りにある筋肉の痛みや筋力低下を起こします。炎症性の病気なため、関節リウマチと症状が似ている場合があります。血液検査で筋酵素が上昇している場合や、特徴的な皮膚症状がある場合は、これらの病気が疑われます。

2. 感染症による関節炎

ウイルスや細菌による感染が関節炎を引き起こすことがあります。

ウイルス性関節炎:パルボウイルスB19(リンゴ病)、C型肝炎ウイルスなどのウイルス感染によって起きる関節炎は、関節リウマチと似て対称性の多関節炎として出現することが多いです。しかし、ほとんどのウイルス性関節炎は症状が数週間以内に自然に治まる傾向があり、長く続く症状として出現することは少ないです。

敗血症性関節炎(化膿性関節炎): 関節の中に細菌が入り込み、激しい炎症を起こす病気です。通常は1つの関節で病気を起こし、高熱を伴うことが多く、すぐの治療が必要です。関節リウマチの患者さんの関節は傷つきやすい状態なため、この細菌感染を合併するリスクが高く、関節リウマチが悪化したと誤解しないように注意が必要です。

3. RS3PE症候群

主に高齢者に発症し、手の甲や足首に左右対称の腫れとむくみ(圧痕性浮腫)を伴う関節炎です。自己抗体は陰性です。この病気は、悪性腫瘍をもつ方に合併することが多いため、診断された場合にはがんの検査を行うことが推奨されます。

4. 線維筋痛症

この病気は、全身の広い範囲にわたる持続する痛みを特徴とします。この病気はこれまで挙げた病気と異なり、関節の病気ではなく、炎症性の病気ではなく、免疫の病気でもありません。そのため、線維筋痛症の患者さんは、関節リウマチでみられるような関節の腫れはなく、炎症反応も上がらず、自己抗体も陰性です。

特徴的な圧痛(押されて痛い部分)があるため、それを用いて診断を行います。治療は、免疫を下げる治療が効かない一方で、気持ちを調節する薬が効くことがあります。

5. 回帰性リウマチ

この病気は、炎症が発作的(出たり引いたり)、突発的(急に)に起こるのが特徴です。関節の痛みや腫れが数時間から数日続いた後に、完全に症状が消える無症状の期間があります。関節リウマチでは、持続的かつ進行性の炎症を特徴とするため、この「発作と改善の繰り返し」というパターンが大きな違いになります。

ただし、この病気の患者さんは、数年後に関節リウマチへと移行することがあるため、注意深く経過をみる必要があります。

6. 稀な炎症性疾患や悪性腫瘍に関連する病気

サルコイドーシス関節炎:この病気は、全身に「肉芽腫」という炎症によって作られるしこりが作られる病気です。関節については、複数の関節に炎症を起こし、特に足首や膝に症状がでることがあります。特徴としては、肺の異常や、血液検査でACE(アンジオテンシン変換酵素)の上昇が見られることがあります。

悪性腫瘍関連疾患:まれに、がんが原因で、関節炎やリウマチに似た症状が出ることがあります。

 

当院では膠原病内科専門医が在籍しているため、関節リウマチに似た病気についての知識をもって治療にあたるため、安心してお任せいただけます。千葉で関節リウマチの診断・治療が気になった方は、是非「こあら内科クリニック」にご相談下さい!

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME