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比較的弱い抗リウマチ薬とステロイド治療

関節リウマチの治療では、関節の炎症を抑え、骨や軟骨の破壊を防ぐために、抗リウマチ薬を用いて治療します。

通常は世界的にもメトトレキサートによる治療から始め、それでも効果が不十分な時には「生物学的製剤」と呼ばれる、より強力な免疫を抑える治療を行うことが多いです。

しかし、患者さんの体質や持病、妊娠出産のご希望などによって、これらの中心的な薬が使えない場合があります。そのような時には、以下のような「従来の飲み薬の抗リウマチ薬」や、即効性のある「ステロイド」が治療の選択肢となります。

1. 従来型合成抗リウマチ薬

免疫調節薬とも言われる、効果も副作用も比較的弱い薬です。これのみで完全に関節リウマチを抑えることは難しいことが多い一方で、以下のメトトレキサートや生物学的製剤が使えない患者さんやご高齢な患者さん、副作用が心配な患者さんには良い選択肢になります。

① サラゾスルファピリジン (アザルフィジン)

  • メトトレキサートが使用できない患者さんに対して、世界的に使用されている免疫を調節する薬です
  • 従来型合成抗リウマチ薬の中では比較的効果が発揮されやすい薬です
  • 関節リウマチのほか、脊椎関節炎(乾癬性関節炎など)など、様々な関節炎の病気に効果があります
    飲み方> 1日1錠(500mg)から開始し、副作用がないかを確認しつつ1日2錠(1g)に増量します
    特徴>
    ・効果は強くないですが、免疫を下げる効果も小さく、感染症に対して比較的安全な薬です。
    → お年を召した方や、感染を繰り返している方にもおすすめできます
    妊娠している患者さんにも使用できる数少ない抗リウマチ薬です。妊娠を検討している方におすすめです
    副作用>
    皮膚に赤い発心がでることが4~5%程度であると言われています。重症な皮疹がでることもあり注意が必要です
    ・胃腸障害が出現することもありますが、(海外よりも用量が少ない)日本では報告は多くないです
    ・肝障害、血液異常などの症状が出やすい薬です。定期的に血液検査を行います。
    ・男性において精子減少や精子機能異常を起こす可能性があります。妊娠を希望しても成功しない場合には精液検査を行い、異常があれば薬を中止します。(薬を中止することで精子形成能は改善すると言われています)

② イグラチモド (ケアラム)

  • メトトレキサートが使用できない患者さんに対して、日本で多く使用されている免疫を調節する薬です
  • 痛み止めとしての性質もあるため、症状を軽くする作用があります

飲み方> 1日1錠(25mg)から開始し、副作用がないかを確認しつつ、1日2錠(50mg)に増量します

特徴>

・効果は強くないですが、免疫を下げる効果も小さく、感染症に対して比較的安全な薬です。

→ お年を召した方や、感染を繰り返している方にもおすすめできます

・痛み止めとしての性質(プロスタグランジンを抑える作用)があり、症状を和らげます

ワーファリン(血をサラサラにする薬)と一緒に使用することができない点に注意が必要です

副作用>

腎臓の機能を低下させる可能性があり、定期的な血液検査が必要です。場合により薬の量を減らします。

・痛み止めの薬と一緒に使用すると胃潰瘍などを起こすリスクがあり、注意が必要です

③ ブシラミン (リマチル)

・日本で開発された関節リウマチの薬です。海外ではあまり使われませんが、日本ではまま使用されます。

・メトトレキサートが使用できない患者さんに対して多く使用される、免疫を調節する薬です

飲み方> 1日1回(100mg)から開始して、副作用がないかを確認しつつ、1日3錠(300mg)まで増量します

特徴>

・効果があらわれるまで少しだけ時間がかかります

・効果は強くないですが、免疫を下げる効果も小さく、感染症に対して比較的安全な薬です。

→ お年を召した方や、感染を繰り返している方にもおすすめできます

副作用>

腎臓に負担をかけることが多く、定期的な尿検査と腎臓の数値の確認が必要です

・珍しいですが、爪が黄色くなり伸びが悪くなる副作用がでることがあります

・傷の治りを悪くする可能性があります

2. ステロイドホルモン剤 (プレドニゾロンなど)

ステロイド(グルココルチコイド、具体的な薬の名前としては「プレドニゾロン」など)は、歴史的に関節リウマチに多数使われてきた薬です

・炎症を抑える作用が強い一方で、副作用が強く、また長い目でみた時の関節破壊を防ぐ効果は他の抗リウマチ薬に劣るため、関節リウマチの治療のメインとして使われることは減りました

他の薬が使いにくい事情がある場合や、関節リウマチが急激に悪くなった場合に一時的に病気を抑える薬として使用されます

ステロイドを使う目的>

つなぎの役割:抗リウマチ薬が効き始めるまでには時間がかかるため、症状がひどい場合は効果がでるまでの間のつなぎとして、一時的にステロイドを併用します。

リウマチ性多発筋痛症RS3PE症候群など、関節リウマチ似ているが抗リウマチ薬が効きにくい病気に使用します。この場合は長くステロイドを飲むことになるため、できるだけ使う量を減らすように努力します

ステロイドの副作用>

・ステロイドは効果が高い反面、使用する量と使用する期間に比例して副作用のリスクが増えていきます。そのため、「最小限の量」を「最短の期間」使用することが、治療の鉄則です。

多数の副作用のリスクがあります:感染症のリスクが上がる/重症化する、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)になりやすくなる/悪くなる、骨が脆くなる(骨粗鬆症になりやすくなる)、心血管系疾患(心筋梗塞/脳梗塞など)になりやすくなる、白内障/緑内障になりやすくなる、眠れなくなる/気持ちの浮き沈みが大きくなる、太りやすくなる、など

ステロイド治療の注意点>

・ステロイド治療を行っている患者さんは、急にステロイドを飲むのをやめないでください

… 毎日飲んでいたステロイドをある日飲まなかったら「副腎不全」と呼ばれる状態になり、危機的な状態になります

・こんなことがあったら、その日のうちに病院にご相談ください

「胃腸炎などで薬を飲んでも吐いてしまう」「下痢がひどくて薬を飲んでもすぐに下痢になってしまう」

「薬が切れてしまった」「旅行に薬を持っていくのを忘れてしまった」など

→ 状況により、点滴でステロイドを補う治療などを行います

当院では、患者様の背景を考えて、免疫抑制治療の強さを調節するため、安心して治療にあたることができます。千葉で関節リウマチの治療が気になった方は、是非「こあら内科クリニック」にご相談下さい!

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