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症状を和らげる補助薬

関節リウマチの治療で最も大切な薬は、関節が壊れてしまうのを防ぐ抗リウマチ薬」というお薬です。

しかし、この主役の抗リウマチ薬は、効果が出始めるまでに時間がかかり、また使用できる薬の制限などで完全に病気を抑えるのが難しいことがあります。

そこで、抗リウマチ薬がしっかりと効いてくれるようになるまでの間や、病気の症状が一時的に強く出た時に、炎症と痛みをすぐに抑えて、患者さんの生活を助けるための「補助薬」が使われます。補助薬には、主に「アセトアミノフェン(カロナール®)」「NSAIDs」と「湿布」があります。

1. 最も安全に使える痛み止め「アセトアミノフェン(カロナール®)」

アセトアミノフェンは最も一般的に使われている鎮痛薬で、有名な商品として「カロナール®」があります。アセトアミノフェンは他の薬と比べても安全性が高く、使いやすいという大きなメリットがあります。その分効果も若干弱くはありますが、しっかりとした量を飲むことで十分力を発揮します。

1. アセトアミノフェンの役割と特徴

副作用が少ない:アセトアミノフェンの最も大きな特徴が「副作用が少ない」ということです。長期に使っても比較的安全であり、気軽に使用することができます。またお子さんや妊婦さん、ご高齢な方、腎臓が悪い方でも使用できます。(妊婦へのアセトアミノフェンの使用は様々な意見があるため、必ず医師にご相談ください)

炎症には効かない:下記のNSAIDs(ロキソニンなど)と比べて、炎症を抑える作用はなく、あくまで痛み止めとしての対処療法として使います

・インフルエンザなど感染症の時にも使うことができる:インフルエンザに感染した時に、解熱・鎮痛薬として下記のNSAIDs(ロキソニンなど)を用いると、インフルエンザ脳症のリスクを上げるとされています。そのため、ウイルス感染の時にはアセトアミノフェンを用いた方が安全と言えます。

2. アセトアミノフェンの飲み方

・1日3~4回に分けて飲みます。成人であれば1回あたり400~500mgを飲むことが多いです。

・飲む間隔は年齢・身長体重・肝腎機能などによっても変わりますが、6~8時間あけてください

・患者さんによっても最大の量は変わりますが、病気のない成人男性で最大1日4000mgまで飲めるとされます

2. 炎症を抑える飲み薬のグループ「NSAIDs(エヌセイズ)」

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症を抑える作用もある、一般的な「痛み止め」の薬の仲間です。

有名なものでは「ロキソプロフェン(ロキソニン®)」や「イブプロフェン(イブ®/ブルフェン®)」などがあります。これは解熱鎮痛薬として用いられる一方で、炎症を抑える作用も持っています。

1. NSAIDsの役割と注意点

・素早く楽にする薬:NSAIDsの大きな役割は、関節の炎症を抑えることで、痛みや腫れをすぐに軽くすることです。DMARDsが効くまで、つらい症状を乗り切るのを助けてくれます。

・炎症をわずかながら抑える:痛みを抑えるだけでなく、関節の炎症を抑えることができるとされています。特に脊椎関節炎と呼ばれる病気や、結晶性関節炎と呼ばれる病気においては、強い効果を発揮する最も大切な薬とされています

・関節リウマチの関節破壊は止められない:NSAIDsは痛みを止める役には立ちますが、関節リウマチにおいては、関節や骨の変形を防ぐことができないとされています。やはり病気の根本を治すのはDMARDsの役割です。

・副作用に注意:NSAIDsには共通の副作用があります。そのため、関節リウマチの治療については最小限の使用にとどめるのがよいとされています。

2. 特に注意したい副作用

NSAIDsは強力な薬であるため、特に次の3点に注意が必要です。

1) 胃や腸への負担(消化器への影響)

  ・NSAIDsは、胃や腸に潰瘍と呼ばれる傷や出血を起こしやすくするリスクがあります。

  ・リスクが高い方(高齢の方や、ステロイドなど他の薬を一緒に飲んでいる方)には、胃や腸を守るために、胃酸を抑える薬が一緒に処方されることが多いです。

2) 腎臓への負担

  ・NSAIDsを使用していると「急に腎臓が悪くなる(急性腎不全)」ことと、「徐々に腎臓が悪くなる(慢性腎不全)」ことがあります

  ・もともと腎臓の数値が悪い方は、痛み止めの量を減らすことで、腎臓の数値が悪くなる危険性を減らします

  ・定期的に血液検査で腎臓の数値を確認し、尿検査で腎障害を確認することで、比較的安全に使用できます

3) 心臓への影響

  ・心臓や血管の病気(心筋梗塞や脳梗塞)のリスクがごくわずかに増える可能性が報告されています

4) インフルエンザ感染症の時に脳症のリスクを上げる

  ・インフルエンザにかかっている時にNSAIDsを飲むことで、インフルエンザ脳症のリスクを上げることが報告されています

  ・インフルエンザにかかっていて解熱鎮痛薬を使う時には、アセトアミノフェンを用いた方が安全です

3. 具体的なNSAIDsの種類

〇 ロキソプロフェン(ロキソニン®)

 ・古くから使用されているNSAIDsです

 ・市販もされているため、患者さんが最も馴染みある痛み止めのひとつです

 ・速効性があり効き目が比較的早いとされています

 ・幅広い経路を抑えることで、他のNSAIDsよりも胃潰瘍や腎臓を悪くするリスクが高いとされています

   →痛いときだけ飲む、という「頓用」と呼ばれる使い方がおすすめです

〇 イブプロフェン(ブルフェン®/イブ®)

 ・関節炎に対して有効との報告が多数あります

 ・海外で使用できる量と比較して、日本では使える用量が少ないため、効果は限定的という意見もあります

 ・関節炎を抑えるために使用する場合には、痛みがなくても1日3回定期的に飲む方法を用います

〇 セレコキシブ (セレコックス®)

 ・他のNSAIDsと比べて胃潰瘍や腎臓を悪くするリスクが低いと報告されており、長期に飲む場合におすすめできます

 ・関節リウマチに対して保険病名が通っており、関節リウマチであれば普通の方よりも多い量で飲むことができます

 ・効果がゆっくりとでるため切れ味は悪いですが、その代わり1日2回の内服で済みます

 ・関節炎を抑えるために使用する場合には、痛みがなくても1日2回定期的に飲む方法を用います

4. 効き方には個人差がある

NSAIDsにはたくさんの種類があり、患者さんによって「この薬はよく効く」「この薬はあまり効かない」という個人差があります。もし一つのNSAIDsが効かなくても、別の種類の薬を試してみると、うまく炎症や痛みが抑えられる場合があります。

3. 副作用少なく使える便利な選択肢「湿布」

湿布にはNSAIDsなどの成分が含まれており、それが皮膚を透過して関節や筋肉などに移行していき、湿布を張った場所に痛み止めとしての効果を起こします。湿布を張った場所への組織の濃度は飲み薬を飲んだときにも匹敵すると言われていますが、血液中の濃度としては低いため、副作用少なく使用できる選択肢になります。

1. 湿布の役割と注意点

副作用少なく使用できる:湿布を張った場所への組織の濃度は飲み薬を飲んだときにも匹敵すると言われていますが、血液中の濃度としては低いため、副作用少なく使用できる選択肢になります。

・関節面には使用しにくい:曲がるとどうしても湿布がはがれやすくなるため、関節には使用しにくい点があります。最近は「テープ」と呼ばれる伸びるタイプがあるほか、塗り薬の方が使いやすい場合もあります。

・かぶれることがある:湿布の種類によりますが、張った皮膚がかぶれることがあります。直射日光にあたることや、汗でぬれることでかぶれやすくなるため、注意が必要です。

2. 湿布の種類

〇 ケトプロフェンテープ

 ・比較的副作用なく使うことができます

〇 ロキソプロフェンテープ

 ・最も一般的に使用されています

 ・テープとパップと塗り薬(ゲル)があり、使用する場所に合わせて変更できます

〇 ロコアテープ

 ・他の湿布と比較しても痛み止めとしての効果が高いと言われています

 ・一部血液中にも有効成分が吸収されるため、他のNSAIDsと言われる痛み止めとの併用は注意が必要です

 ・関節面にも張りやすいように粘着力が強いですが、その反面はがれにくい特徴があります。

 ・変形性関節症の患者さんに使用できます

当院では、患者さんの痛みを抑える治療も積極的に行い、日常生活を維持しつつ治療にあたります。千葉で関節リウマチの治療が気になった方は、是非「こあら内科クリニック」にご相談下さい!

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