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関節リウマチとはどんな病気?

自分の体を間違って攻撃する「慢性の炎症」

関節リウマチは、原因が完全には分かっていませんが、慢性的に全身の炎症が続く病気です。これは、本来私たちを細菌やウイルスから守る免疫システムが、誤って自分自身の体の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一種です。

この病気で主に攻撃されるのは、一般的には「関節」と言われていますが、実際は関節の内側を覆う薄い膜である「滑膜(かつまく)です。滑膜に炎症が起こることで、関節リウマチの症状が始まります。

関節リウマチをなぜ発症するか

関節リウマチは、特定の体質(遺伝子)環境要因が組み合わさることで発症すると考えられています。

1. 遺伝的な傾向(体質) 関節リウマチになりやすい特定の遺伝子(HLA-DRB1など)を持っている方がいることが知られています。直接的な遺伝をする病気ではありませんが、家系的に関節リウマチになりやすい方がいます。

2. 環境要因と喫煙: 最も強く知られている環境的なリスク因子は喫煙です。喫煙は、関節リウマチの症状が出る数年前から、肺などの粘膜で炎症を引き起こし、体内のタンパク質を変化させます(シトルリン化)

3. 自己抗体の発生: この変化したタンパク質を免疫システムが「敵」と認識し、自分の体を攻撃する物質「抗体(CCP抗体など)を作ります。抗体が関節を攻撃する事で「関節リウマチ」を発症します。

関節で起こる変化

関節リウマチは全身の関節を侵しますが、その進行には特徴があります。

侵されやすい関節と症状のパターン

この病気は、手の「指の付け根(MCP関節)」「第2関節(PIP関節)」「手首」、そして足の「指の付け根(MTP関節)」などの小さな関節に、痛みや腫れが左右対称に現れやすいことが特徴です。

炎症と破壊の進行

炎症が強い関節は腫れて「ぶよぶよとした」感触(滑膜肥厚)になりますが、熱や赤みはあまり目立ちません。

炎症が続くと、増殖した滑膜組織が関節の軟骨や骨を削り破壊し始めます。この破壊は「骨びらん」と呼ばれ、病気の早期(最初の2年以内)に大く発生し、一度壊れた関節は元には戻りません。進行すると、指が曲がる変形(尺側偏位、スワンネック変形など)が現れ、日常生活を送る機能が低下してしまいます。

特徴的な症状:朝のこわばり

朝のこわばりとは、朝起きたときや、長時間安静にした後に、関節が固まって動きにくくなる症状です。これは炎症性の関節炎に特徴的であり、関節リウマチでは通常30分以上続くことが多いです。また、関節の痛みや腫れが現れる数ヶ月前から、全身のだるさ(疲労)体重減少全身の痛みなどの全身症状が先行することもあります。

疫学と全身への影響

誰がなりやすい?

関節リウマチは、成人の0.2%1%がかかるといわれている病気です。発症のピークは、60歳から80の中高年期に多いことが知られています。

関節以外の影響

関節リウマチは「膠原病」と呼ばれる全身性の自己免疫疾患のひとつです。つまり関節以外の臓器にも病気を起こすことが知られています。具体的には、患者さんの40%に重度の疾患を持つ患者さんで見られます。常に関節以外の臓器症状についても目を当てることが大切です。

関節リウマチでおきる、関節以外に壊れやすい臓器が「(間質性肺炎)」「血管(悪性関節リウマチ)」「胸膜(胸膜炎)」などです。特に間質性肺炎は関節リウマチの患者さんの10~15%に合併するうえに、その半数が無症状なので、見逃しがないように注意が必要です。

関節リウマチは治す病気ではなく付き合っていく病気

免疫はヒトに備わっている強力な防御システムで、そのおかげでヒトは長く健康に生きることができます。具体的には、幼少期に一度感染したウイルスは一生の間体が覚えており、同じ感染症にかかることはありません(これを利用したものがワクチンです)

その一方で、自身の体を悪いものだと覚えた免疫も、生涯続いてしまいます。一度関節を悪いものだと認識して発症した関節リウマチは、残念ながら治ることはないとされています。

しかし、関節リウマチを治す「完治」は目指すことが難しくても、病気を抑えた状態(寛解状態)を維持することができれば、病気を起こしていない状態と同じになります。

患者さんと医師で協力して治療に臨み、この寛解状態を維持していくことが目標になります。

当院ではリウマチ専門医と指導医の資格を持った医師が治療にあたります。また、生物学的製剤などの最新の薬まで駆使して関節リウマチの治療に当たります。千葉で関節リウマチの診断・治療が気になった方は、是非「こあら内科クリニック」にご相談下さい!

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