RS3PE症候群
RS3PE症候群とは
この病気は、高齢の方に多く、突然手や足に「むくみ」と「関節の炎症」が起きる病気です。
医学的には「Remitting(良くなる)」「Seronegative(血清反応陰性の)」「Symmetrical(左右対称の)」「Synovitis(滑膜炎)」「Pitting Edema(むくむ)」の頭文字をとって名付けられています。関節リウマチと似た病気で、診断に悩むこともありますが、治療はどちらも方向性が同じなため、困ることはあまりありません。
主な症状
- 急激な発症:突然症状が現れることが特徴です。何かをした時に急激に出現することが多いです。
- 特徴的なむくみ:手の甲から指の付け根にかけて、「ボクシンググローブ」のようにパンパンに腫れるのが特徴です。このむくみは指で押すとへこんだ跡が残るタイプものです。足に症状が出ることもあります。むくみは日によって出たり引っ込んだりするため、受診時に消えてしまうこともあります。余裕があればスマートフォンで写真を撮って受診時に見せていただけると参考になります。
- 痛みと動かしにくさ:手首や指の付け根の関節、あるいはその周りの「腱」に炎症が起きるため、痛みがあり、手や手首が動かしにくくなります。肩の動きが制限されることもあります。
検査と診断
- 血液検査:「関節リウマチ」と症状が似ていますが、リウマチの診断で使われる「リウマチ因子(RF)」や「抗CCP抗体」といった検査が「陰性(マイナス)」になるのが特徴です。
- 画像検査:超音波検査などで、手の指を伸ばすための腱の周り(腱鞘滑膜)や関節滑膜に炎症が起きます。特に屈筋腱鞘滑膜炎と言われる、手を曲げる腱に症状が出やすいことが特徴的で、その結果手を握りづらくなります。
がんとの関係性
なぜこの病気が起きるのか、完全な原因はわかっていませんが、がんとの関係性が指摘されています。
この病気は、体のどこかに潜んでいる「がん(悪性腫瘍)」のサインとして現れることがあります(腫瘍随伴症候群といいます)。報告によると、RS3PE症候群の患者さんの16〜30%にがんが見つかったとされています。そのため、この病気と診断された場合は、年齢や性別に合わせたがん検診を受けたり、全身を詳しく調べたりすることが大切です。
治療と経過
関節リウマチと同様の免疫を下げる治療を行うことが多いとされています。
詳しくは関節リウマチの治療をご参照ください。
16.薬物療法(1):抗リウマチ薬の種類
17.薬物療法(2):メトトレキサートについて
18.薬物療法(3):メトトレキサートの副作用と注意点
19.薬物療法(4):生物学的製剤とJAK阻害薬
20.薬物治療(5):比較的弱い抗リウマチ薬とステロイド治療
21.薬物療法(6):症状を和らげる補助薬
当院では膠原病内科(リウマチ科)の専門医と指導医の資格を持った医師が治療にあたります。また、生物学的製剤などの最新の薬まで駆使してRS3PE症候群の治療に当たります。千葉でRS3PE症候群の診断・治療が気になった方は、是非「こあら内科クリニック」にご相談下さい!
